ブライドルレザー

■ブライドルレザーとは

【どんな皮革?】

ブライドル(Bridle)とは、もともとは乗馬で馬に付ける装着品や手綱などの馬具の総称で、ブライドルレザーとは馬具に使っていた革のこと。
馬の頭部や顔に当たる部分の馬具としても使われるため、しなやかで丈夫な革が使われている。
皮革の原料は牛革。耐久性を高め、繊維を引き締めるために何度もロウを塗り込む製法が用いられているため、表面に「ブルーム」と呼ばれる白いロウの粉が浮き出ているものも多い。(「ブルーム」を乾拭きするか、使用を続けてエイジングによりブルームが取れるとツヤのある見た目に変わる)

【希少性と価値】

手作業で、牛革に何度もロウを塗り込む製法のため、縫製前の革の完成までに最低でも約半年程度(伝統的製法では1年ほど)かかってしまう。そのため大量生産はできず、高級なラインの商品に使われることが多い。
また生産国が「英国製」のものが多く、英国製ブライドルレザーを輸入し日本国内で縫製しているブランドも多くある。

 

■ブライドルレザーの特徴は?

革に何度もロウを塗り込むため、表面にはロウが染み出した「ブルーム」と呼ばれる白い粉がふいているように見える特徴があります。
ロウ=油分のため、夏場と冬場によって見え方が異なります。(冬場のほうがロウが表面に白く浮き出やすいです)

尚、使っていくうちにブルーム(表面に浮かぶロウの白い粉)が取れていき、深みのある色合いや美しい光沢に変わっていきます。

また革自体の特徴としては、もともと馬具に使われていた由来もあり、耐久性や丈夫さが取り得。そのため型崩れしにくいという利点があります。

 

■ブライドルレザーの楽しみ方、手入れ方法

革の表面に浮かぶロウの白い粉「ブルーム」
これはブライドルレザーの最大の特徴ですので、エイジング(使用を続けていくこと)によって自然にブルームが磨かれていく過程を楽しむのがおすすめです。

ただ、気になる方は柔らかい布やブラシで拭き取っていただいて問題ありません。(拭き取る際は乾拭きで問題ありません)
乾拭きすることで、エイジング(使用を続けていくこと)を待たずに革が磨かれて、ブライドルレザー独特のツヤや輝きが見えるようになります。
(ショップによっては、ブルームを拭き取り、磨いた状態で管理しているものもあります)

万が一、表面がかさつくようであれば皮革用クリームなどで油分を補給する必要がありますが、もともと革にロウが塗りこまれているため基本的には乾拭きで問題ありません。

 

■ブライドルレザーのお財布の価格帯は?

比較的、価格が高いものが多いとはいっても、1~3万円ほどで揃えることが可能です。
(単なる「牛革」という表示の詳細不明の商品の場合は4,000円程度から販売されていますが、製法に定評のある「ブライドルレザーを使った商品」は概ね10,000円~となりますので、比較的価格が高いという表現をしております)

※10,000円台のブライドルレザーは(革自体に刻印が押されている保証付きですが)、ブライドルレザーの特徴である「ブルーム」がそれほど浮き出ていないものが多いです。
せっかくブライドルレザーを選ばれるのでしたら、特徴である「ブルーム」が浮き出ている20,000円台~で探していただいたほうが見栄えのするものに出会えることは確かです。

 

■「表地:ブライドルレザー」という表示の意味は?

これはブライドルレザーに限らず、革製品全般に言える特徴ですが、どんな革も、革自体の厚さは数ミリ程度のため表地(外側)と裏地(内側)の2つの革を併せることで一つの革製品を仕上げています。

ブライドルレザーの財布の場合も、一般的には「表地=ブライドルレザー、裏地=ヌメ革」などの作りがほとんどです。

※「ヌメ革」とは
タンニンを使って牛の原皮をなめし、表面加工をほとんど施さずに仕上げた革。
ひと目で本革と分かる自然な風合いや、なめらかで柔らかな手触りが特徴。

つまり、「表地=ブライドルレザー、裏地=ヌメ革」という造りは、表地のブライドルレザーが気品や高級感を生み、裏地のヌメ革が柔らかな質感で使い勝手を良くする、計算された構造ということです。

(表地、裏地ともにブライドルレザーという、全面にブライドルレザーを使用している財布もありますが、ブライドルレザー自体が丈夫で堅いため、内側にブライドルレザーを使用している場合は、なじむまでにある程度の時間がかかります)

 

■おすすめのブライドルレザーのお財布(長財布・ロングウォレット)

【Ritour ブライドルレザー ロングウォレット】

【公式サイト】

表地:ブライドルレザー
裏地:ヌメ革・ポリエステル
収納:札入れ×2/ 小銭入れ×1 / カード入れ×12 /オープンポケット×5
価格:20,520円(税込)

【FESON ブライドルレザー 長財布】

【公式サイト】

表地:ブライドルレザー(セドウィック社製)
裏地:国産ヌメ革
収納:札入れ×2 / 小銭入れ×1 / カード入れ×12 / マルチポケット×2
価格:32,400(税込)

【CYPRIS ブライドルレザー&ルーガショルダー 長財布】

【公式サイト】

表地:ブライドルレザー
裏地:馬革(内側:牛革)
収納:札入れ×1 / 小銭入れ×1 / カード入れ×10 /ポケット×2
価格:36,720円(税込み・送料込)

【Glen Heritage グレンヘリテージ ヴィンテージブライドルレザー長財布】
【公式サイト】

素材:英国製ブライドルレザー(内側にポリエステル使用)
収納:札入れ×2/ 小銭入れ×1 / カード入れ×12 /ポケット×5
価格:25,920円(税込み)

※二つ折り財布でブライドルレザーのおすすめはこちら二つ折り財布

 

■ブラドルレザーの財布のデザインを選ぶ際の注意点

ブライドルレザーは、革の表面に浮かぶロウの白い粉「ブルーム」が自然に磨かれていく経過を楽しむのが醍醐味です。
そのため、「ブルーム」が浮き出ている状態のものを購入するのがおすすめです。

ショップ自体のこだわりによっては、ブルームを磨いた状態で管理しているものもあります。
磨かれたものは革のツヤが出てキレイではあるのですが、ブルームが時の経過とともに磨かれていく様子を楽しむという意味では、ブルームが浮き出ているものをお勧めしたいです。

また、お財布の形状ですが、二つ折り財布は基本的にスラックスやボトムスのヒップポケットに入れての使用頻度が高いため、ブライドルレザーの片側だけが擦れてしまうことになります。
その結果、「美しく磨かれる」経過を楽しめない可能性が高くなってしまいます。

また、ブライドルレザーの二つ折り財布は特に角の部分が堅いため、ヒップポケットに入れると角の部分がポケットにひっかかり出しづらくなるという面もあります。

そのため、ブライドルレザーの財布は、長い期間にわたって革の美しいエイジングを楽しむ点でも、利便性の点でも、可能なら「ブルームの浮き出た長財布」を中心に探していただき、持ち運ぶ際はバッグやスーツの胸ポケットに入れることをお勧めいたします。